ピン抜き機を使用したノーズブリッジピン、ラバーパーツの交換方法を説明していきます。 

この機具はジュリエット、XX、ペニー、ロメオ2、マーズのノーズブリッジピンの交換作業に使用できます。
(X-SQUAREDはノーズブリッジピンではなくスクリューです)
 
これまでの交換作業の経験上、いくつかのポイントを細かく説明していきたいと思います。
 
先ず用意していただきたいのは、ピン抜き機、T6スクリュードライバー、ピンセット、竹串、そして丸形の棒やすりです。
 
それではポリッシュド ジュリエットを使って始めていきます。

 

①ピンの抜き方

 

まず、作業するにあたり、十分な作業スペースを確保するために、アームを外してください。 T6ドライバーで簡単に外れます。

 レンズは外さなくても交換作業はできますが、作業中に傷がついてしまう可能性がありますので、外して作業することをお勧めします。レンズはT6ドライバーでフレーム下部のオービタルスクリューを緩めることによって外すことができます。

次にピン抜き機の箱を下に敷き、さらに作業しやすいようにスペースを確保してください。 

 ピンを押し出していきます。

フレームの裏面に傷がつくのを防ぐために、布か、又は紙を挟んで作業してください。

 

 

 

 ピン抜き機の棒の先端をピンの中央に合わせて、少しずつハンドルを回し、ピンを押していきます。

 

 純正のピンにはロックがついていますので、たまにフレームにそのロックがひっかかりスムーズに抜けないことがあります。

その際は少し強めに押してください。そうするとパチンと外れます。

 これでピンが抜けました。 

ピンの先端の中心をしっかりと捉えて押せれば、ピンを抜く作業はそれほど難しくありません。

  次に反対側のピンも同様に作業して抜いてください。

 


②ノーズブリッジ、パーツの取付け

 

ピン左右を無事抜くことができたら、古いノーズブリッジラバーパーツを先ほど用意したピンセットを使って取り出して、フレームの穴をきれいに掃除してください。

その後、新品のノーズブリッジラバーパーツを取付け、ピンをインストールしていきます。

 

ピンはポリッシュド、プラズマ、X-METAL用と3種類色違いで販売してますので、フレームの種類に合わせてピンのカラーを選択してください。

 

※ロックが外れてしまったピンは再度取り付けても緩みが残り、再利用はできません。

また、外す際についてしまった傷等でフレームに引っ掛かり、入らない場合がほとんどです。一度抜いてしまったピンは再利用せず、新品へ取り換えてください。

 

参考までに、ジュリエット各部の名称です↓

 


 

ノーズブリッジ連結ラバーパーツを取り付けます。

 
 
 
 
ノーズブリッジラバーパーツを取付け、それをフレームに押し込んでください↓
 
 
 
 
 
いよいよピンを押し込む工程に入ります。
これまでの経験上、以下の棒やすり、竹串を使用する2工程が最も重要だと思います。
 
①ピンをフレームに差し込む前に、下の画像のように”棒やすり”で軽くやすり掛けし、フレームの面を馴らしてください。あまり強くやりすぎると穴が大きくなってピンが緩くなってしまいますので、あくまでもフレームの穴の表面についている汚れを落とし、ピンが入りやすいようにフレームのバリを取る程度に軽めにやってください。
 
 
 この作業はノーズの裏面のみです。ノーズの前側の穴は絶対に触らないようにしてください。
 

②その後、竹串を使って、内部の部品の位置を差し込むピンに対してストレートになるようにします。グイっと強めに押し込んでください。

(ピンが内部のパーツに干渉されること無く真っすぐ入るように、内部のパーツのアライメントをとります)

竹串をゆっくり抜き、ピンを手で取り付けます。

 

↓これぐらいまでは手で押し込んで入るはずです。

もしここまで入らないようなら、内部のパーツがピンに干渉していますので、再度竹串でアライメントをとり直してください。

ここで、ピンがノーズ前面の穴に関してストレートに突っ込めているかを目視で確認します↓  最重要ポイントです

もし、ピンが斜めに入っているようならいくら押しても入りません

再度 竹串の工程をやり直してください。

ここまでできれば、あとはピン抜き機で押し込んでいきます。

 


 

③ピン抜き機を使ってのピンの圧入作業

 

ピン抜き機の棒を押し込み専用の棒に交換します↓

さて、それではいよいよ押し込んでいきます。

フレームに傷がつくのを防ぐためのクッションとして、付箋紙を細かく折りたたんで使用します。

 

この折りたたんだ付箋紙を、このように下敷きにして↓

 

 

片方のピンの取付けが完了しました。

ピンが最後まで入らない場合はピンの先端の位置が正しくなくて、フレームにひっかかっている可能性がありますので、そのような場合は無理に押し込まず、もう一度ピンを刺し直すか、フレームを左右からぎゅっと押さえて、フレームの密着率を上げてください。

上記①、②の竹串、棒やすりの工程を再度やり直してみてもいいと思います。
 
※位置が正しければ、ピンは無理やり押し込まなくてもスルッと入ります。
 
 
同様の工程で反対側も作業してください。 

 

 

 

 以上になります。


 

 ピンをあまり強く押し込みすぎると突き抜けてしまう場合があります。

押し込み具合は少しずつ確認しながら丁寧に作業してください。
 
X-METALシリーズのフレームの素材はチタンです。とても頑丈なので、ワッシャー、そしてノーズブリッジ部分の修理を定期的に行えば、半永久的に使っていけます。
LINEGEARではジュリエット用の部品全て販売していますので、ぜひご利用ください。
 
説明長くなりましたが、以上がピン抜き機を使ってのピンの交換方法の詳細になります。
 
※補足として書かせていただきますが、これまでの経験上、ノーズブリッジを取り付けるノーズ部分のスペースのサイズにも個体差があります。
つまり、あるフレームではそのスペースが大きいため、ノーズブリッジを新品に取り換えても更になお、少し緩さが残ることがあります。また、あるフレームではノーズブリッジラバーパーツを取り付けるだけで、かなりカチッとした固定感を得られる場合もあります。
ノーズブリッジラバーパーツの大きさや硬さの問題ではなく、フレーム内部のスペースの個体差によって多少リペア後の感覚も違いますので、その点ご理解ください。
 
 
その他パーツの交換方法に関してはこちらをご覧ください。